♣︎1967(昭和42)年には、こんなことがあった。
♦︎2月:「チョコボール(森永製菓)」発売開始
♦︎6月:英国ロンドンの銀行に世界初の「ATM」お目見え
♦︎7月:女性初マッターホルン北壁登頂成功(今井通子氏、若山美子氏)
♦︎10月:ミニの女王・ツイッギー来日。日本にミニスカートブーム起こる
まだ、この年も新潟の地に「浅草ヒュッテ」の姿なし。
「ほだび No.47より〜1967(昭和42)年3月11日発行〜」
山賊会
私たち4年生は、今後「山賊会」と名をあらためましたので、よろしくお願いします。山賊会、ちょっと面白い名前ですが、特別ないわれはありません。きっかけは山で口ずさむ一曲「山賊のうた」。合宿などで親しまれたあの歌です。山賊のうた、歌のタイトルはいかめしいですが、内容は何か寂しそうな、それでいて親しみのある歌です。
そんな山賊のうたに愛着を持ったのです。ムードは我々にピッタリだと思います。一人ひとりだと、何もそんなに感じませんが、一同が揃うと自然に山賊になってしまう、そんな感じでしょうか。ムードといえば、合宿時の集結を思い出します。1年生の時は、頬を真っ黒にしてガヤガヤ騒ぐ烏合の衆でした。これが
2、3年生になると、お山の大将となって得意な顔をして、のし歩いていました。さすがに4年生になると、一番奥に引っ込み、年季の入った薄汚い服をまとった古参ワンダラーの雰囲気を無意識のうちに発していました。
もしかすると我々には、山賊になる素養はあったのかもしれません。もちろん我々は山賊になるためではありませんが、部においては色々とやってきました。時に批判されるようなこともあったかもしれません。しかし一生懸命にやってきました。もちろん、これでよかったと思っていますし、満足しています。
現在、山賊会の名称は非常に気に入り、悦にいっています。今後はハイセンスな山賊になろうと思います。その上で一人ひとりの個性が発揮できればと思います。そして唄います山賊のうたを。皆さんも歌ってください山賊のうたを。
⦅山賊会会長 長田⦆
※「山賊のうた」は☞QRコードにて

最後にお前ら
お前ら何を目的に入部をしたのか
山が好きだからか
友を作りたいからか
組織に入って自分を鍛えたいからか
身体を鍛えたいからか
信頼される上級生になりたいからか
目的は何でもよいと思う
入部をした以上、とにかく目的を持て
合宿を基礎として行動する我が部、合宿には目的がある
思い思いのことをしていても、目的のために団結をしろ
よきリーダーにつき、リーダーの指揮の下行動しろ
もしよきリーダーが存在しないなら、お前らが努力しろ
急ぐことなかれ
重いザックを背負い山に登る時、お前らは足元を見るだろう
その時のお前らのワンステッは、どんな幅だろう
たとえ山履の半分くらいのステップでも休むことなし
歩めば…、お前たちは知っているはず
素直になれ
上級生としての自覚を持て。下級生はお前らを見ている
歩け、歩け、そして立て
諦めてはダメだ、信念を持て
努力しろ
苦しいぞ。でもやり抜け、そして立て
お前らの成功を祈る⦅中山⦆
南アルプスで
僕にとって南アは、忘れられぬ山々である。8月も終盤、白峰三山から千丈へ、
5日くらいのワンデリングをした。初日のサイト地では、夕食にアルファ米とラーメンの煮込みを食べ、シュラフに入り、天気予報を聞いていると、ツェルトの中がだんだん明るくなってきた。ちょうど東の空に月が橙色に輝き、広い空には星が点滅している。無数の星とは、このことをいうのかと思った。
何しろ初めての、ひとりの山だったので、とても緊張しており、その晩も20時には寝入ったが、夜中にふと目が覚めた。その時は朝だと思い、シュラフから飛び出てコンロに火をつけ、ふと外を伺うと空には、さっきの月と無数の星があった。朝にしてはおかしいと感じ、時計を見ると22時。まだ夜中だった。何だか狐につままれた感じがした。その晩は、その後も2、3度目覚めたが、まずはと時計を確認したので、先ほどのようにシュラフを出ることはなかった。
この時のワンデリングは天候にも恵まれ、本当に素晴らしかった。しかしこのごろ思うのだが、あの山行中に、もし台風が来ていたら、雨が降り続き、霧にまかれたらと考えると、ヒヤリとすることもある。このヒヤリを解消するためにも、多くの山岳関連の書籍など読み、いろいろな知識を学びたい。そして山へゆきたい。山へ、山へ。⦅2年 大川⦆
木の葉のふとん
流れ星の多い晩です。あっ、また銀色の尾を引きながら星が流れてゆきました。
さっきまでは東京の汚れた空の下にいたのに、今は何と澄みきった空でしょう。何と美味しい空気なのでしょうか。手を伸ばせが星に手が届きそうです。やっぱり秋なんです。
ここは秩父のふところです。山は静かに眠っています。木の葉のふとんをかけて、僕たちは“彼”の上に遠慮がちに横たわります。
「おやすみなさい」
また星が流れてゆきました。きっと明日も、よい天気でしょう。
⦅1年 染野⦆

