大きな自然の中で、
今、踏み出す小さな一歩
新潟と福島の県境の地にポツンと建つ山小屋「浅草ヒュッテ」は、中央大学ワンダーフォーゲル部の魂の故郷。
そして昭和、平成と時はうつろい、令和となった今、次なる歴史を刻むべく、新たなる活動が始まる。
浅草ヒュッテは、ブランド米でお馴染みの新潟県は魚沼市、福島県との県境にある山小屋です。誕生のきっかけは中央大学ワンダーフォーゲル部の活動拠点。したがって中央大学ワンダーフォーゲル部の関係者にとっては心の故郷ともいえる山小屋です。ただ現実は残酷。諸般の事情が重なり、維持・管理の継続が難しくなってきました。
浅草ヒュッテは、日本の自然の魅力が凝縮された地にある山小屋です。周囲には、無名ながらも個性的で登りがいのある山が点在。また気候もならでは。夏はことのほか暑く、冬は徹底的に寒い上に豪雪、挟まれた春は残雪に新緑、秋も紅葉など日本特有のメリハリある四季の姿を五感で堪能できます。しかし近年、利用者は寂しい限り。何とも残念でもったいない状況です。
浅草ヒュッテは、不便な場所にある山小屋です。最寄り駅からは1時間強、手段は徒歩のみ。周囲にコンビニエンスストアなど、都市生活では当たり前の施設は一切なし。さらに携帯電話の電波も心もとない。でも人工物がない分、アウトドアの醍醐味はてんこ盛り。春夏秋冬、豊かな自然の優しさと凄みが、訪れた者へ、これでもかと貴重で素敵な体験を与えてくれます。
そんな浅草ヒュッテを「昔、あったね」とはしたくありません。今後も、そこにあって然りの状態を続けていきたいと考え、今新たなる展開を始めようと思います。そんな新生・浅草ヒュッテに、中央大学ワンダーフォーゲル部関係者のみならず、どなたでも結構、興味がわきましたら、ぜひ足を運んでみてください。決して無駄ではないはずです、日本の里山風景の広がる地で過ごす時間は。